皆さん、こんにちは!
当記事では、「痛みの意味」を解説したうえで、「痛みと姿勢の関係」をご説明していきます。
痛みとは、体が発するメッセージであり、
姿勢の悪さ、姿勢の良さと密接に関係しています。
当記事をご覧になって、痛みの大切さをご理解いただいたうえで、
正しい姿勢を維持していきましょう!!
皆さんが、姿勢と健康に少しでも興味を持ち、
理想的な姿勢を身につけ、健康的な生活を送られることを願っています。
痛みは必要ない?
皆さんは、「痛い」のは好きですか?
もちろん、ほとんどの方は、好きではないと思います。
できれば、「痛み」なんて感じずに生きていきたいですよね?
では、「痛み」とは、必要のないものなのでしょうか?
実は、この答えは、「ノー」です。
「痛み」は、人間の体にとって、とてもとても大切なものなのです!!
「先天性無痛覚症」という病気をご存じですか?
これは、生まれながらにして、痛みを感じない病気です。
痛みを感じないと、どうなるのでしょうか。
想像してみてください。
体の異常に気付かなくなりますよね。
体がケガをしても、痛くないから分からない。
重い病気にかかっても、痛くないから分からない。
結局、長生きできなくなってしまいます。
つまり、痛みを感じない体というのは、
“安心して日常生活を送れない”ということなのです。
では、「痛み」とは、人間の体にとって、どのような働きをもっているのでしょうか。
痛みの意味
①“警報装置”の働き
体で起きている異常を知らせてくれます。
火災報知器が、火事が起きたときに、作動するみたいなイメージです。
ぎっくり腰の激痛は、
姿勢の悪さなどにより、背骨や腰回りに異常が起きていることを、
知らせてくれているわけです。
また、“痛み”により、無理ができなくなるので、
スケジュールをあきらめる、安静にする、治療に専念するなどを余儀なくされますね。
これは、“体の望み・作戦”なのです。
その作戦が功を奏し、さらに悪化するのを防いでいるわけです。
②“慎重さ・警戒心”を持たせる
日常生活での事故を未然に防ぐために、
「熱い」「痛い」などの感覚を学習し、
慎重に行動したり、警戒したりするようになります。
もう2度と同じ目に遭わないよう注意しよう!となるわけですね。
1回ぎっくり腰になり、激痛を経験した人は、
正しい姿勢を意識したり、注意しながら日常生活を送ったりしますよね!
痛みと姿勢
姿勢が原因になっている症状に対し、「症状だけ取り除く」のは、
火を消さずに、「火災報知器を止める」ことと同じです。
“痛みだけ”を薬で押さえつけるような方法は、
さらなる問題を引き起こすことになります。
姿勢が引き起こした症状を、根本的に解決するには、
悪い姿勢を正す、そして理想的な姿勢を維持できるようになるほかありません。
※悪い姿勢が引き起こす様々な症状は、【姿勢と健康の基本⑧】をご参照ください。
※理想的な姿勢については、【姿勢と健康の基本③】をご参照ください。
また、“痛み”を正常に感じるためには、
正しい姿勢でいることが不可欠です。
姿勢が悪いと、神経障害や感覚異常に陥る可能性もあります。
(神経と姿勢については、【姿勢と健康の基本⑦】をご参照くださいね。)
体は、危険な状況を、言葉では伝えられません。
“痛み”は、危険から生命を守ってくれる、大切な「体のメッセージ」です。
その「体のメッセージ」を正確に受け取るためにも、
正しい姿勢を身につけましょうね!
まとめ
いかがでしたか?
「痛み」の意味を、ご理解いただけましたか?
悪い姿勢が原因の症状は、姿勢を正す以外には解決しません。
ただ「痛み」を押さえつけてもダメです。
また、良い姿勢でいないと、
「痛み」という体のメッセージを正確に受け取れません。
痛みと姿勢のつながりは、とても深いです。
この記事をご覧になった皆さんが、
痛みや姿勢、健康に少しでも興味を持ってくれていたら、嬉しいです。
ぜひ、理想的な姿勢を身につけ、「痛み」としっかり向き合い、
様々な悩みを解決し、健康的な生活を送ってください!