皆さん、こんにちは!
当記事では、「背骨・姿勢と神経の関係」についてご説明し、「背骨の働き」や「神経の種類」等を解説していきます。
姿勢が悪いと、
感覚異常や運動パフォーマンスの低下、内臓機能や回復力の低下、
につながることがあります。
当記事をご覧になり、背骨や神経に対する理解を深めた上で、
正しい姿勢を身につけていただけたら幸いです。
また、当記事は専門的な用語を含んでいるため、
少々難しいかもしれませんが、
できるだけ簡単にご説明するよう心掛けています。
ぜひ、最後まで読んでくださいね!
皆さんが、姿勢と健康に少しでも興味をもち、
背骨や神経への理解を深め、理想的な姿勢を身につけ、
たくさんの悩みを解決し、健康的な生活を送られることを願っております。
背骨の働き
皆さんは、背骨の働きなんて考えたことありますか?
背骨の働きは、実は2種類あります。
①“大黒柱”の働き
背骨は、上半身(頭、首、腕、胴体、内臓)の重さを支え、
バランスをとってくれています。
人間の体は、“柱が1本しかない高層ビル”みたいなものなんです!
ビルの重さを受け止めるのは、柱であって、外壁や窓ガラスではないですよね?
人間の体も同じなのです。
体の重さを受け止めるのは、脊柱(背骨)であって、
皮膚や筋肉ではないのです!
②“脊髄”保護の働き
“脊髄”とは、脳から出て背骨の中を通る、
直径約1cmの白くて細長い、神経のひもみたいなものです。
脳と体の各部分との連絡を行い、刺激伝達と反射機能をつかさどっています。
背骨がなかったら、
首から下のほぼ全ての機能に関係する“脊髄”が、むき出しになってしまいます。
神経と背骨・姿勢の関係
今ご説明した通り、
脊髄は、背骨の穴(椎孔と言います)を通り、脳につながっています。
そして、脊髄からは
“脊髄神経”というものが、左右に30対出ています。
この“脊髄神経”は、
背骨と背骨の間にできた穴(椎間孔と言います)から、
手や足や内臓に向かっています。
脊髄には、運動神経や感覚神経が通っています。
よって、脊髄がダメージを受けると、
ダメージを受けた個所より下の部分の麻痺が生じたり、
感覚障害が起こったりしてしまいます。
脊髄が、いかに大事なものか分かりますね!
先ほどご説明した、背骨の働きに、
“脊髄”保護の働き、がありましたね。
まさに背骨は“脊髄”を守っているのです。
つまり、
背骨に負担をかけるということは、
”脊髄”や体全体に関係する“脊髄神経”に負担をかけることになりますね!
姿勢が悪い状態が続くと、
“脊髄”や“脊髄神経”が影響を受け、
体のどこかの筋肉が動かなくなったり、感覚がなくなったりする可能性があるのです!
背骨や姿勢の大切さを、お分かりいただけると思います!
神経の種類
それでは、次に、体中の“神経”について解説していきます。
たくさんの神経が出てきますので、
もちろん全部覚えていただかなくて大丈夫です!
なんとなく頭に入れていただいて、
「こんな神経があるんだ!」
「こんなときには、この神経が働いているんだ!」
「神経を守るために、姿勢をしっかりしないとな!」
くらいに思ってもらえたら嬉しいです。
①中枢神経(脳、脊髄)
②末梢神経(脳神経、脊髄神経)
→ ③知覚神経
④運動神経
⑤自律神経
→ ⑥交感神経
⑦副交感神経
①中枢神経
脳と脊髄のことを、”中枢神経”と呼びます。
たとえるなら、
脳は「発電所」、脊髄は「送電線」
のようなイメージです!
②末梢神経
脳神経と脊髄神経のことを、”末梢(まっしょう)神経”と言います。
たとえるならば、家庭用電線みたいなイメージです。
脳神経は、脳から出ている神経で、12対(24本)あります。
主に、顔や頭部の働きに関係しています。
脊髄神経は、脊髄から出ている神経で、31対(62本)あります。
主に、首から下の働きに関係しています。
そして、末梢神経の中には、
知覚神経、運動神経、自律神経の3つが存在します。
③知覚神経
触覚、視覚、聴覚、味覚などに関係します。
④運動神経
“骨格筋”を動かす神経です。
腕を上げる、歩く、握る、話す、などです。
※筋肉の種類(体全体で3種類のみ)
ⅰ骨格筋 … いわゆる「筋肉」(腹筋、背筋、上腕二頭筋など)
→ 自分の意志で“動かせる”
ⅱ平滑筋 … 内臓筋とも言われる(胃、気管、血管など)
→ 自分の意志で“動かせない”
ⅲ心筋 … 死ぬまで動き続ける心臓だけの筋肉
→ 自分の意志で“動かせない”
⑤自律神経
“平滑筋”、”心筋”に関係する神経です。
呼吸、心臓・胃・腸などを動かしてくれる、血圧・体温の調節、
唾液・涙・消化液の分泌などです。
“内臓”に大きく関与しており、“生命維持”に欠かせない神経です!
また、自律神経は、
交感神経と副交感神経の2種類に分かれています。
⑥交感神経
交感神経とは、
別名「戦いの神経」と呼ばれ、
興奮、緊張、イライラしている時などに強く働く神経です。
例えば、暗い夜道を1人で歩いているとします。
いきなり、目の前に、ナイフをもった不審者が現れました。
その瞬間、皆さんの脳と体は、戦闘態勢になり、
一気に“交感神経”が強く働きます。
交感神経が強く働いている時は、以下のような作用があります。
・心拍数 “上がる”
・気管 “広がる”
・瞳孔 “開く”
・肝臓 “糖をエネルギーに替える”
・消化吸収 “鈍くなる”
⑦副交感神経
副交感神経とは、
別名「安息の神経」と呼ばれ、
くつろいでいる時、眠っている時などに強く働く神経です。
寝る前に、スマホやテレビを控えるように言われるのは、
この“副交感神経”の作用を高めるためです。
スマホやテレビは、逆に交感神経を働かせてしまい、
体を落ち着かせてくれる“副交感神経”が働かなくなってしまうのです。
副交感神経が強く働いている時は、以下のような作用があります。
・心拍数 “下がる”
・気管 “狭くなる”
・瞳孔 “閉じる”
・肝臓 “エネルギーを蓄える”
・消化吸収 “進む”
この“交感神経”と“副交感神経”、
つまり、“自律神経”の働きで、
私たちは、生まれながらにして無意識に「快適かつ健康」で過ごせるよう、
体を最適な状態に調整する能力を持っています。
この能力のことを“ホメオスタシス(恒常性)”と言います。
まとめ
いかがでしたか?
初めて聞く単語ばかりで、少々難しかったかもしれませんが、
「背骨の働き」や「様々な神経の種類」に対する理解が、
少しでも深まりましたか?
“脊髄”や“脊髄神経”、全身の“神経”を守るために、
“背骨”や“姿勢”を正していきましょう!!
もし、この記事をご覧になって、
姿勢や健康に興味をもっていただけていれば、とても嬉しいです。
皆さんが、正しい姿勢を身につけ、たくさんの悩みを解決し、
健康的な生活を送られることを、心から願っております。