頭痛で悩んでいる皆さんへ
頭痛には、いくつかの種類があることをご存知ですか?
当記事では、頭痛の種類を、簡単に分かりやすくご説明しています。
日本人の3人に1人は頭痛で悩んでいると言われていますが、
一口に頭痛と言っても、そのタイプは様々です。
もちろん、頭痛の種類ごとに、原因や対処法も異なります。
そのため、どんな種類の頭痛が存在するのかを知り、
自分がどの頭痛をもっているのかを把握することは、
頭痛解決、そして健康的な生活のために、とても大切なことです。
大きく分けると?
頭痛は、大別すると“一次性頭痛”と“二次性頭痛”という2種類が存在します。
一次性頭痛とは、
特に明確な病気を伴わず、繰り返し起こる頭痛です。
頭痛の8~9割を占めます。
二次性頭痛とは、
病気が原因で起こる頭痛です。
危険性が高く、注意が必要です。
頭痛で悩んでいる方の大半は、
一次性頭痛である可能性が高いですが、
二次性頭痛の場合、病院に行き、専門医師の適切な診断を受けましょう。
以下で、簡潔に分かりやすく、
それぞれの頭痛をご説明します。
一次性頭痛
ただいまご説明した通り、
明確な他の病気を伴うことなく、慢性的に起こる頭痛のことを、
“一次性頭痛”と言います。
いわゆる、“頭痛持ち”と呼ばれる人の頭痛は、これに当たります。
代表的なものは、
・片頭痛
・緊張型頭痛
・群発頭痛
の3つです。
頭痛全体の80~90%は、これらのいずれかに当てはまるので、
ご自身の症状と照らし合わせてみてください!
また、片頭痛と緊張型頭痛を併せ持つケースも多いです。
片頭痛
ズキズキと脈打つような痛みが生じる頭痛です。
最も一般的な頭痛でしょうか。
脳の血管が拡張し、周囲に炎症を起こすことが原因です。
頭の片側もしくは両側の、こめかみから目のあたりが、痛くなります。
月に2~3回、ひどいと週に数回程度の頻度で発生します。
頭や体を動かすと、さらに痛みが増すことも特徴の1つです。
目まいや嘔吐を伴う場合もあり、
また、光や音、においや気温の変化に敏感になることもあります。
男性よりも女性に多いとされ、遺伝することも多々あります。
緊張型頭痛
頭部全体が、ギューーーッと締め付けられるような、重たい痛みが生じる頭痛です。
最も多くみられる一次性頭痛で、年齢や性別を問わず発症します。
痛みは、毎日のように発生しますが、
痛みの程度としては、それほど強くなく、日常生活はなんとか送れます。
また、首や肩のコリ、全身のだるさ、目まいなどの症状が出る場合もあります。
精神的なストレスや、姿勢の悪さなどの身体的ストレスにより、
血行が悪くなり、筋肉が緊張してしまうことが主な原因とされています。
「頭に輪っかをはめられ、締め付けられている」と感じる方は、
緊張型頭痛の可能性が高いでしょう。
群発頭痛
片方の目の奥あたりに、激しい痛みが生じる頭痛です。
「目の奥をえぐられるような」、「柱に頭をぶつけたくなるような」と表現されるほどの痛みです。
1度発生すると、1~2ヵ月の間、毎日のように激しい頭痛が生じます。
頭痛の持続時間は、30分~2時間程度で、毎日同じ時間帯に痛みます。
また、涙や鼻水、目の充血などの症状が現れる場合もあります。
群発頭痛の発生率は、1000人に1人程度と、あまり高くはありませんが、
男性に多いとされています。
目の後ろを通る血管が、拡張し、炎症を起こすことが主な原因と言われています。
二次性頭痛
脳や体などの、何らかの病気が原因で起こる頭痛のことを、“二次性頭痛”と言います。
急激に大きな痛みが生じることも多く、
命にかかわることも少なくないので、注意が必要です。
軽度なものから重度なものまでありますが、
少しでも気になることがあれば、
すぐに病院に行き、専門医師の適切な診断を受けることをオススメします!
頭部の外傷
頭を強く打った後などに起こる頭痛です。
頭部打撲の場合、しばらく時間が経ってから、頭痛や嘔吐が生じることがあるので、
数時間以上何も起きなかったからといって、油断するのは避けましょう。
脳血管の障害(くも膜下出血)
二次性頭痛の中でも、特に危険な頭痛と言えます。
“くも膜下出血”による頭痛が代表的です。
脳を覆う膜のひとつである“くも膜”の下で、出血が起こることを、くも膜下出血と言います。
「頭をバットで殴られた」ような痛みが生じ、
吐き気や嘔吐を伴う場合も多いです。
脳血管以外の頭蓋内疾患(脳腫瘍や髄膜炎)
こちらも、二次性頭痛の中でも、特に危険な頭痛です。
“脳腫瘍”や“髄膜炎”という病気が原因で起こる頭痛です。
脳腫瘍の場合、
頭全体や一部が重たく感じ、鈍い痛みがどんどん悪化していきます。
また、吐き気がないのにもかかわらず、突然嘔吐するようなことが起きます。
髄膜炎の場合、
後頭部を中心に、頭全体が強く痛みます。
38~39度にも及ぶ発熱を伴います。
うなじのあたりが硬直し、体を動かすと痛みが増す場合があります。
二日酔い
“二日酔い”に伴う頭痛も、二次性頭痛のうちのひとつです。
アルコールの代謝で発生する“アセトアルデヒド”という成分の増加が原因で起こります。
時間の経過とともに、自然に治るので、
基本的には、病院に行く必要はありません。
風邪や感染症
風邪や細菌の感染症に伴って生じる頭痛です。
体が、敵から身を守るために、発熱や頭痛を起こしています。
「休みなさい」というメッセージということですね。
酸素不足
酸素が不足することが原因で起こる頭痛です。
高度の高い山や、人が密集した場所で起こりやすいです。
酸素確保のため、血管が拡がることで、痛みが生じます。
目・耳・鼻・口腔疾患
遠視や乱視、眼精疲労などや、副鼻腔炎、顎関節症などが原因となり、
頭痛が発生する場合もあります。
まとめ
いかがでしたか?
以上が、主な頭痛の種類です。
心当たりのある頭痛はありましたか?
やはり、片頭痛や緊張型頭痛の人が多いでしょうか?
当記事では、様々な頭痛のタイプをご紹介しましたが、
上記以外の頭痛も数多く存在します。
少しでも、何か不安があれば、
まずは、病院に足を運んでみるのが一番です!
皆さんが、当記事を参考にされ、
頭痛の悩みを解決し、
健康的で元気な生活を送られることを願っています。