当記事では、銀杏(ぎんなん)の栄養についてご説明しています。
茶碗蒸しの中によく入っている銀杏ですが、
実は、とても健康や美容に良いって知っていましたか?
独特の味や匂いで、好き嫌いは分かれますが、
ぜひ、銀杏の栄養について興味をもってもらえれば嬉しいです。
また、食べ過ぎると危険な一面もあるので、
当記事を参考にして、銀杏について理解し、
健康的で元気な生活を送ってくださいね!
銀杏(ぎんなん)とは?
銀杏(ぎんなん)とは、辞典には、
「イチョウ目イチョウ科の落葉樹の種子。食用にする。」
(栄養・生化学辞典より)
と記載されています。
簡単に言えば、
イチョウの木の実の種子のことですね!
皆さんも、公園や道で、強烈な匂いを放っている銀杏を避けながら歩いたことがあるのではないでしょうか?
万が一踏んでしまったら、最悪な気持ちになりますよね。
そんな銀杏ですが、
茶碗蒸しの具であったり、お酒のおつまみであったりすると、
あまり匂いは気にならなくなりますよね。
もちろん、好き嫌いは分かれますが、
柔らかい食感がクセになる人も多いかと思います。
銀杏は、全国各地で生産されていますが、
愛知県と大分県での生産が多く、
この2つの県で、全国の半分の生産量を占めます。
特に、愛知県稲沢市(旧:中島郡祖父江町)は、日本トップの銀杏生産量を誇ります。
また、銀杏は1年中手に入る食材ですが、
旬は、10月~11月ごろだと言われています。
確かに、料理に銀杏が使われているだけで、秋を感じますね。
銀杏を美味しく食べるのなら、9月~12月ごろがオススメです。
銀杏の栄養
100gあたりの栄養価
・エネルギー … 171kcal
・炭水化物 … 34.8g
・脂肪 … 1.6g
・タンパク質 … 4.7g
・水分 … 57.4g
・ビオチン … 6.2µg
(Wikipediaより抜粋)
主な栄養素
・カリウム
・パントテン酸
・ビタミンA
・ビタミンB1
・ビタミンC
・ビタミンE
・鉄
・マグネシウム
・ナイアシン
銀杏の健康的側面
むくみ解消・高血圧予防
銀杏は、“カリウム”という成分が豊富に含まれています。
カリウムは、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出し、排尿を促す機能をもっています。
加工食品やファストフードが普及している現代では、
塩分の過剰摂取が生じやすいですね。
無意識のうちに、塩分を体に取り込みすぎてしまい、むくみや高血圧になってしまう人が少なくありません。
カリウムを意識的に摂取し、むくみや高血圧を予防してくださいね!
夜尿症改善
ただいまご説明した“カリウム”は、排尿を調節する働きをします。
夜尿症とは、3~4歳以後も、睡眠中の尿をコントロールできない症状です。
もちろん身体的要素が原因の場合もありますが、
心理的要素が原因の場合もあります。
カリウムは、腎臓に働きかけ、排尿を調節してくれるので、
銀杏は、夜尿症に有効だと言われています。
昔から民間療法として推奨されているものなので、
お子さんが夜尿症の場合、ぜひ、銀杏を食べさせてあげてくださいね!
疲労回復
銀杏には、“ビタミンB1”や“パントテン酸”という成分が含まれています。
ビタミンB1は、
体内の炭水化物や糖質をエネルギーに変える働きがあります。
また、疲労成分と言われる“乳酸”もエネルギーに変えてくれます。
ビタミンB1が不足すると、脳にエネルギーが運ばれず、
精神的に不安定になる可能性もあります。
また、乳酸が体内に溜まったままだと、
疲れやだるさが継続し、運動機能が低下する恐れがあります。
意外に不足しがちな成分なので、ぜひ、ビタミンB1を意識的に摂取してくださいね。
パントテン酸は、
体内の脂質やタンパク質の代謝を促し、エネルギーを生成し、疲労を緩和してくれる働きがあります。
最近、疲れやだるさを感じる人は、
ビタミンB1と同じく、パントテン酸も摂取するように意識してみましょう!
美肌対策にも!
銀杏に含まれる“ビタミンC”は、
メラニンの生成を抑え、シミやシワを予防する働きがあります。
また同じく含まれる“ビタミンE”には、抗酸化作用があります。
つまり、アンチエイジング機能があるんです!
血管や肌、細胞が酸化するのを防いでくれるので、
体の老化を予防してくれます。
お肌のアンチエイジングは欠かせないですよね!
ビタミンEは、血流も改善してくれるので、
肌色を良くする働きもあるんですよ!
銀杏の危険性
銀杏は、食べ過ぎると、危険性もあります。
銀杏を摂取しすぎるのは、控えるようにしてくださいね!
銀杏は、“メチルピリドキシン”という成分を含んでいます。
このメチルピリドキシンは、ビタミンB6の欠乏を引き起こし、
吐き気や目まい、痙攣や呼吸困難などの症状が出る可能性があります。
最悪の場合、死に至ることもあります。
通常は、大人であれば、そこまで気にする必要はありませんが、
子供の場合、解毒機能が弱いため、要注意です。
1日に4~5粒程度におさえましょう!
万が一、何らかの症状が出た場合、すぐに病院に行きましょう!
まとめ
いかがでしたか?
銀杏の栄養が分かりましたか?
銀杏は、とても健康や美容に良い食べ物です!
食べ過ぎには注意が必要ですが、
皆さんが、銀杏を召し上がりながら、
健康的で元気な生活を送られることを願っております!